郡長塚(前山B112号墳)

知事塚古墳の西側80mに位置し、岩橋丘陵の主稜線からやや北に張り出した尾根上に立地する。
昭和41年(1966)に発掘調査が実施された。
墳長30mの前方後円墳。
埋葬施設は後円部にある全長7.6mの岩橋型横穴式石室である。
玄室は長さ2.7m、高さ3.3mで、石棚1枚と石梁1本が懸架される。
玄門は化粧石を立て、扉石で閉塞される。
排水溝は玄室前道から羨道に付設されて入口に延びる。
玄室内に流入した堆積土から、ホ具(かこ)、須恵器器台片、土師器台付壺片等が出土した。
石室の構造などから六世紀中葉の築造と推定される。



郡長塚


郡長塚 羨道


郡長塚 玄室


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